ホホバ種子油とは?乾燥する季節に知りたい、肌をなめらかに整える働き
NACHARALの薬箱|植物と肌の研究ノート
洗顔後に肌がつっぱったり、頬のかさつきが気になったり。そんな季節に、保湿アイテムの成分表示で見かけるのが「ホホバ種子油」です。
植物から得られるこの油分は、肌をやわらかく、なめらかに整えるために使われています。どのような特徴があり、肌との関係はどこまで研究されているのでしょうか。
表紙写真:Kenneth Bosma「Seeds on a Female Jojoba Bush」/Wikimedia Commons/CC BY 2.0。原画像の加工なし(一覧表示では枠に合わせてトリミングされます)。NACHARALの原料産地を撮影した写真ではありません。
植物の基本情報
ホホバ/Simmondsia chinensis/ホホバ科/注目する部位:種子
ホホバは、北米の乾燥地帯に自生する低木です。英国王立植物園キューの植物データベースでも、砂漠や乾燥した低木地帯を主な生育環境とする植物として紹介されています。[1]
「オイル」と呼ばれますが、主成分は液状のワックス
ホホバの種子から得られる油分は、一般にホホバオイルと呼ばれます。その特徴は、ワックスエステルを主成分とする「液状のワックス」であることです。
ワックスエステルは人の皮脂にも含まれます。ただし、ホホバ種子油と皮脂は同じものではなく、成分の共通点だけから、誰にでも合うとはいえません。[2]
肌をやわらかく、なめらかにする「エモリエント作用」
エモリエントとは、肌をやわらかく、なめらかに整える働きを指します。乾燥でごわついた肌の表面を整え、うるおいを保つケアに役立つ油性成分が、エモリエント剤として使われます。
米国皮膚科学会も、乾燥肌の保湿に用いるクリームや軟膏の成分例として、ホホバオイルを挙げています。保湿では、ひとつの成分だけでなく、製品全体の処方や使い心地も大切です。[3]
NACHARALのシズオカモイスチャーミルクでは、ホホバ種子油をエモリエント剤として配合しています。水分を抱えるグリセリンなどの保湿成分と、油性成分を組み合わせ、乾燥が気になる肌をなめらかに整える設計です。[4]
肌の炎症反応や、ヒアルロン酸に関する研究も
2024年の『Frontiers in Pharmacology』掲載論文では、人から採取した皮膚組織を体外で培養する「ex vivo(エクスビボ)」モデルを使い、ホホバワックスの働きが調べられました。
実験的に炎症反応を起こした条件では、一部の炎症関連物質の分泌が減少しました。また、別の評価では、Ⅲ型コラーゲンに関連する指標やヒアルロン酸産生の増加も報告されています。[2]
これは、日常的に化粧品を使った人の肌を評価する臨床試験ではありません。赤みやかゆみの改善、しわへの効果を、そのまま示すものではなく、NACHARAL製品の効果を検証した研究でもありません。研究にはホホバ原料企業からの資金提供もあり、今後の検証を含めて受け止めたい知見です。[2]
毎日の保湿は、洗った後のひと手間から
ここからは、NACHARALからの日常のセルフケアの提案です。
洗顔や入浴の後は、肌を強くこすらず、やさしく水分を拭き取り、時間を置かずに保湿する。まずは、この小さな習慣を大切にしてみませんか。米国皮膚科学会も、洗った後の肌がまだ少し湿っているうちの保湿を勧めています。[3]
成分名を知ることは、自分の肌に合うケアを考える手がかりになります。使う量や頻度は製品の表示に従い、肌の状態に合わせて選んでいきましょう。
まとめ
ホホバ種子油は、種子から得られる液状ワックスで、肌をやわらかく、なめらかに整えるエモリエント成分です。
皮膚組織を用いた研究では、炎症関連物質やヒアルロン酸などへの作用も調べられています。研究の可能性を知りながら、毎日のケアでは、うるおいと使い心地を確かめること。乾燥する季節の肌に、丁寧に向き合うきっかけにしてみてください。
出典・参考資料
- 英国王立植物園キュー:Simmondsia chinensis(学名・科・自生地)
- Frontiers in Pharmacology(2024):ホホバワックスをヒト皮膚組織に塗布した一次研究。本文・試験方法・資金提供を確認。
- 米国皮膚科学会:乾燥肌を和らげるためのヒント(保湿成分例と日常のケア)
- NACHARAL:シズオカモイスチャーミルク(配合成分・配合目的)
出典確認・更新:2026年11月3日。研究結果は試験条件下での知見であり、NACHARAL製品の効果を検証したものではありません。

