記事: 茶の実オイル|茶葉とは違う、種子のうるおい
茶の実オイル|茶葉とは違う、種子のうるおい
NACHARALの薬箱|植物と肌の研究ノート
お茶の木は、葉だけでなく種子にも恵みを蓄えています。茶の実から得られる油は、肌をなめらかに整える油性原料として考えたい素材。茶葉のカテキン研究とは、分けて読むことで本来の特徴が見えてきます。
植物の基本情報
チャ/Camellia sinensis/ツバキ科/注目する部位:種子
茶葉のエキスと、茶の実の油
茶葉から成分を取り出したエキスと、種子から得られる油は、同じ木に由来していても組成が異なります。茶の実オイルを理解する鍵は、油を構成する脂肪酸や、少量含まれる脂溶性成分です。油性成分を肌に補い、乾燥によるごわつきをやわらげる使い方と、特定の生理作用を期待する使い方は区別しましょう。
成分分析で見えてきたこと
2022年の研究は、チャを含むツバキ属の40系統の種子油を比較し、脂肪酸組成やトコフェロールなどを分析しました。オレイン酸やリノール酸などの割合には系統による違いがあり、「ツバキ属の油」とひとくくりにはできないことが分かります。この研究に含まれたチャの系統は1つで、化学分析用の抽出法が使われています。[1]
美肌効果を読むときのポイント
この論文は成分分析であり、人の肌のしわ・色むら・バリア機能を調べた試験ではありません。今回確認した文献から、茶の実オイルに美白効果やしわ改善効果があるとまでは言えません。茶葉エキスの臨床試験を、そのまま茶の実オイルの効果として紹介することもできません。
名前だけでなく、原料の由来を知る
Camellia sinensisの種子油と、Camellia oleiferaやCamellia japonica由来の油は、植物種が異なります。産地、搾油法、精製、保管によっても品質は変わります。肌なじみの印象と、皮膚の奥まで成分が届くという説明も別のもの。茶の実オイルの魅力は、まず日々のケアで感じる、なめらかな油の感触から捉えてみてください。
参考文献
文献確認・更新:2026年10月25日。公開された一次研究から、原料・試験方法・結果を整理しました。抄録確認と記した文献は、全文の詳細を確認していません。すべての研究を網羅した評価ではなく、NACHARAL製品の効果を検証したものでもありません。肌に用いる製品は表示された使用方法に従い、異常が出た場合は使用を中止してください。
