ローズマリー|葉の成分から探る、肌を守るしくみ
NACHARALの薬箱|植物と肌の研究ノート
指先で葉に触れると立ち上がる、すっきりした香り。ローズマリーの研究を読むと、香る精油とは別に、葉に含まれるカルノシン酸という成分が登場します。肌の酸化ストレスや修復のしくみを考えるうえで、興味深い植物です。
植物の基本情報
ローズマリー/Salvia rosmarinus(旧学名 Rosmarinus officinalis)/シソ科/注目する部位:葉
紫外線とコラーゲン分解の研究
2013年の研究では、人の線維芽細胞や角化細胞を培養し、紫外線による反応に対するカルノシン酸の影響を評価しました。活性酸素や、コラーゲンなどの分解に関わるMMPという酵素群の発現が抑えられたと報告されています。[1] 肌のハリに関わる組織が、紫外線でどう変化するかを調べた基礎研究です。
2025年には、皮膚の修復を調べる研究も
2025年の研究では、ローズマリー葉のエタノール抽出物やカルノシン酸を用い、マウスの皮膚の傷の修復を検討しました。感覚神経のTRPA1というしくみを介した反応が示されています。[2] ただし、人で傷あとが薄くなることや、化粧品で肌が再生することを確認した試験ではありません。
葉のエキスと精油を分けて考える
ここで紹介した主要な研究対象は、カルノシン酸や葉の抽出物です。蒸留で得る「ローズマリー葉油」と、同じ組成ではありません。葉の成分の研究結果を、精油を配合した製品のしわ改善・創傷治癒の根拠として使うことはできません。
香りと科学、二つの楽しみ方
ローズマリーは、香りを楽しむ素材であると同時に、植物成分と皮膚の反応を知る入り口にもなります。現時点で紹介できるのは主に細胞・動物で得られた可能性です。精油を原液で肌や傷に塗る使い方には結びつけず、製品の使用方法に沿って楽しみましょう。
参考文献
文献確認・更新:2026年10月25日。公開された一次研究から、原料・試験方法・結果を整理しました。抄録確認と記した文献は、全文の詳細を確認していません。すべての研究を網羅した評価ではなく、NACHARAL製品の効果を検証したものでもありません。肌に用いる製品は表示された使用方法に従い、異常が出た場合は使用を中止してください。

